さて、ラジエータを仮修理した愛車は夜の国道を家路に向かってひたすら走り続けました。
と言っても、アクセルペダルを踏んでも踏んでも、床を踏み抜くほど踏んでも最高速度は60km!
でも排気音だけはなぜかデカイというよりウルサイ。
まさに自然のリミッター(?)が作動してしまったのだ。夜の国道ではノロイことノロイこと。
後続車からはライトパッシングされ、クラクションを鳴らされ、煽られまくりでとにかくガマンガマンでようやく家にたどり着いたのだ。
そのままフロントから車庫入れした。家人には「あの車はハズレだな。山道で全然力が無いよ。やっぱり買い換えなきゃダメだな。途中山道で少しこすってキズがついたけど、ちょうどいい機会だから明日ディーラーに言って下取り見積りしてもらって新車にする。」と言い放ち家人には何事も無かったかのように振舞った。
先にスキー場へ行っていた兄には事前に事情を説明し事故のことは内緒にしてもらった。
それからが大変だった。下取りの見積りに来てもらうので少しできれいにして価格を高く見積もってもらうという口実で、手洗いで洗車し、それはもう舐めるようにピッカピカにワックスをかけた。
ただ、ボンネットが無いだけである。ただ、いくらアクセルを踏んでも60kmしか出ないだけである。
ヘッドライトもテールライトもブレーキライトもウインカーも点くしワイパーもちゃんと動くのである。
頭から車庫に突っ込んであるのでフロントグリルは見えない。溶接跡のある剥き出しのラジエータも見えない。エンジンもちゃんとかかる。吹けもいい、音だけは・・・(?)
翌朝一番でディーラーの担当者に「新車に買い換えたいから下取りの見積りをよろしく」と連絡。
喜び勇んで営業マンが飛んで来た!そこで下取り見積りの条件をつけた。
「車庫の前に大きな機材や荷物が置いてあるので車庫から車が出せない。悪いけど後ろから見て程度を判断して見積もってくれ」。そしてエンジンをかけライトやワイパーも私が作動して見せた。
結果、下取り価格は60万円になった。決定だ♪・・・その場で実際に走らせたら確実に下取り価格が下がったはずだ。なんせ60kmしか出ないのだ。リミッター(?)のおかげで。
しかし残念ながら(?)その日は車庫前の荷物や機材で車庫から出す事も動かすことも出来なかったのだ。そしてたまたま車庫内照明の電球が壊れてたのだ・・真っ暗?だからよく見えたのは車のケツだけだった。
後日その金額を元に同じ車種の新車に買い換えた。真っ赤なスカイラインだ。
営業マンさん、ゴメンナサイ♪・・・後から事情を説明し納得してもらった。
これでボンネットが吹っ飛んだ!のお話はオシマイ♪
次は「助手席の兄もビビッた!山岳ドライブで前輪ががけから飛び出した!」。乞うご期待。
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